CLANNADの変な商売まとめ

CLANNAD仕様のワンセグチューナーが登場しました(笑)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/06/news077.html
いや、もう勘弁して下さいよとしか言いようがありません。


てゆうか最近のCLANNADは、この間の「ai sp@ce」といい、どうも商売気が強すぎる感じがします。
人気のあるギャルゲーでしたら、スピンオフ作品や外伝的な小説、アンソロジーコミックやイメージソング的なCD、フィギュアなどのグッズや衣服・文房具などの小物なんかは、当然のように出ますけど(例えばFateなんかも↑を大体網羅してます)、そういったものではない、どうにも、変な感触の商品がぞろぞろと……。


変な感触と言うか。
CLANNADである必然性が無い、CLANNADの世界観を壊す恐れが高い」、そんな『商品』がぞろぞろと出てきている感じです。


大元であるゲーム、アニメ関係の発売・放映と、ちょっと風変わりな商品の発売(発表)とを、時系列順に並べてみます。


2004年4月28日 PCゲーム「CLANNAD」発売

2005年11月25日 PCゲーム「智代アフター」発売

2006年2月23日 プレイステーション2移植版「CLANNAD」発売

2007年1月16日 携帯電話アプリ版「CLANNAD」配信

2007年9月15日 劇場版「CLANNAD」公開

2007年10月1日 CLANNADパンが登場

CLANNADクラナド)」特製「パンの缶詰」全7種発売! 場所はJR秋葉原駅総武線下り(千葉方面)6番ホーム
http://akiba.kakaku.com/hobby/0709/30/203000.php

2007年10月4日 TVアニメ「CLANNAD」放送開始

2007年11月16日 CLANNADのバレンタインチョコ

レイとアスカからバレンタインの贈り物!?
http://www.animate.tv/nf/detail.php?id=0000002275
レイとアスカやキミキスCLANNAD灼眼のシャナのキャラからバレンタインチョコが貰える!
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1056350.html

2008年2月29日 PC「CLANNAD FULL VOICE」発売

2008年3月26日 ネットゲームでCLANNADのコスチュームが買える

飛天オンライン・ホーリービーストCLANNADとコラボキャンペーンを実施」
http://www.onlinegame-syndrome.com/onlinegametitle/hitenonline/_clannad.php

2008年4月8日 ai sp@ce(発表段階)

CLANNADは人生」を3Dで実現 ギャルゲーキャラと暮らす仮想空間、ドワンゴなど開発
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/08/news104.html

2008年5月29日 PSP移植版「CLANNAD」発売

2008年6月6日 CLANNAD仕様のワンセグチューナー(発売は7月7日予定)

CLANNAD仕様のワンセグチューナー 「渚と一緒にながら見できます」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/06/news077.html
CLANNAD」仕様のワンセグチューナーが登場、購入者には能登麻美子トークショー
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/2008606_clannad_noto_1seg/

2008年7月17日 XBOX360移植版「CLANNAD」発売予定


ここ最近の移植作品リリースのハイペースっぷりも気になりますが、それはともかく。
色々とちょっとおかしな商品が見えてきたのは、去年〜今年にかけてでしょうか。
ゲームの発売は2004年4月。
スピンオフ作品の「智代アフター」や「光見守る坂道で」、また漫画やアンソロ、各種グッズなどは、早い段階から登場していました(CD「ソララド」などは大元のゲームより前に発売されましたし)。


2007年後半ごろから、一風変わった商品が見えてきます。劇場版「CLANNAD京都アニメーション版「CLANNAD」が放映されたあたりからです。
07年10月の「CLANNADパン」は、ヒロインの実家がパン屋であるという設定から違和感は無いですし(さらにアニメ開始と合わせた時期・場所限定の非常に小規模な販売という点で、ファン商品的なイメージが強いです)、バレンタインチョコもそれほど大きな企画ではなく、異様を感じるほどのものではないのですが。


妙な企画が明確に見え出したのは2008年、上方で赤字にて記したもの。2008年3月の「ネットゲームでCLANNADのコスチュームが買える」、2008年4月に発表された「ai sp@ce」、そして今回発表された「ワンセグチューナー」。


……もう、意味分かりません。


これって全く持って、CLANNADである必然性が無いですよねぇ。別にリトバスでもFateでもトゥーハートでもいいじゃん、と言える。またCLANNADの(作品としての)世界を広めたり高めたりするものでもないですしね。
どれもコラボレーションっぽい形(”ナニカ”に、CLANNADを乗せている形態)なんだけど、それがCLANNADの販促に繋がるかというと、全然そんなこともないでしょう。CLANNADワンセグを売り場で見て、京アニCLANNADをレンタルして帰ろうと思ってくれる人が果たしてどれだけいるのか? むしろこれらの商品からCLANNADに入ってもらうという販促的な意味よりも、既にCLANNADファンである人間にこれらの商品を買わせようという感覚の方が強いように思えます。
それはグッズ・関連商品としては当然の在り方ではあるのですが、でも、この題材。
CDでもDVDでも小説でも漫画でもフィギュアでも小物でも無く、なぜ、オンラインゲームやワンセグチューナーなんてモノなのか。


まだ形も見えてないし、多少なりとも原作ゲームCLANNADに携わった人が関わる「ai sp@ce」の方はともかくとして、他二点については。
一ファンとしては、CLANNADを客寄せパンダ的に使われている感じというか、身売りされちゃってる空気を感じてしまってなりません。


アニメの放送があったとはいえ、ゲーム発売直後ではないこの時期に、こういった企画が連続で表れるということは、中の人に何かしらの方針転換的なものがあったのかなぁみたいなことを、まあ受け手に過ぎない僕らが考えてもしょうがないことなんですけど、それでもちょっと、感じてしまいます。
リトバス原画展時の「今回に限っては商売をさせてくれ」という言葉が、今になって、やけに重く聞こえてきました…(追記:最後の一行、言葉足らずっぽいので。 馬場社長がアレなんじゃねって意味ではなくて、この言葉がやけに暗喩的というか示唆的に響いてくるなってコトです)